こんにちは!
パーソナルジムKaid Fit武蔵境店の千葉です!
「短鎖脂肪酸」という言葉をご存知でしょうか?
細菌ではCMでも短鎖脂肪酸を含むということを売りにした商品が増えてきているので聞き覚えがあるという方も多いかと思います。
しかしそれがいったい何なのかをしている方は少ないのではないでしょうか?
今回は現役のパーソナルジムトレーナーが話題の短鎖脂肪酸について解説していきます。
短鎖脂肪酸とは |
そもそも脂肪酸とは、脂質を構成するための成分の一つになります。
脂質の主成分でエネルギー源や細胞膜などの材料として使われます。
炭素の結合状態によって性質が異なり、身体への作用が変わります。
複数の炭素が鎖のように連なっており、そのうちの炭素の数が6つ以下のものを「短鎖脂肪酸」といいます。
脂肪酸は「飽和脂肪酸」と「不飽和脂肪酸」のふたつに大別されます。
そして飽和脂肪酸は「短鎖脂肪酸」、「中鎖脂肪酸」、「長鎖脂肪酸」の3つに分かれます。
今まで体に悪いと紹介されることの多かった飽和脂肪酸でしたが、どの脂肪酸も体内で何らかの役割を持っているので適量は摂取するべきであるというのが現代の見方です。
3つの飽和脂肪酸の中で中鎖脂肪酸と長鎖脂肪酸は食事から摂取することが多いのですが、短鎖脂肪酸は食事からの摂取が難しい脂肪酸になります。
ではどうやって短鎖脂肪酸を摂取するのでしょうか。
答えは「自ら生み出す」です
短鎖脂肪酸の生み出し方 |
「短鎖脂肪酸」は摂取するのではなく生み出すというのはどういうことなのでしょうか。
短鎖脂肪酸は食物繊維やオリゴ糖などの大腸で消化されにくい難消化性炭水化物を摂取した時に、腸内で善玉菌によって分解される際に生み出されます。
食物繊維は水に溶けやすい水溶性食物繊維と溶けづらい不溶性食物繊維がありますが、腸内細菌は特に水溶性の食物繊維を好みます。
このことから短鎖脂肪酸を増やすには以下のようなことを意識することが重要です。
・ヨーグルト、乳酸菌飲料、納豆、漬物、味噌のような発酵食品を食べて、善玉菌を体外から摂取する。
・食物繊維やオリゴ糖のような腸内細菌のエサになるような食品を摂取し、腸内細菌の力でそれらを発酵させる。
短鎖脂肪酸の健康効果 |
短鎖脂肪酸は腸内環境を整えるといった腸の健康に役立つ働きをします。
腸の環境がよくなることによって、体調だけでなくメンタル面も改善されます。
脳腸相関という言葉があるように脳と腸は密接につながっているので、腸の健康は心身の健康に大きくかかわります。
また体脂肪の蓄積を抑える効果があることもわかっています。
糖尿病などの生活習慣病の予防も期待できるので、短鎖脂肪酸を増やす腸内細菌やそのエサとなる食物繊維は継続的に摂取したいですね。
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